シラン

制作秘話

第29話 押すだけ

前話の最後に投げっぱなしにした「絞る」問題を、今回はきっちり回収しています。筋肉痛でリナが震えながら布を絞る冒頭は、前話からの地続き感を出すために必須でした。魔法で華麗に解決するのではなく、板二枚と傾斜だけで解決させたのは、メリアの発想が魔...
世界観

第28話 水も回せる

洗濯革命シリーズの2話目です。冒頭、リナに「また回すん!?」と即座に突っ込ませたのは、ぐる風のことを読者が覚えている前提で書いていい、という安心感が欲しかったからです。説明を挟まず、リナの反応だけで「またか」という空気を作っています。 今回...
制作秘話

第27話 朝から修行かいな

ドライヤー、サーキューレーターときたら、洗濯革命かな?!と選んだ話です。リナの「重っ!!」で始めることは、最初から決めていました。前回の学会編で小難しかった分、開幕で一気に空気を軽くしたかったからです。 女将の京都弁は、ここでは説教にしない...
世界観

第26話 観測者

魔法学会編の最終話です。この話は、あえて名前を明かさない人物の視点を中心に置いています。「彼」「男」とだけ書き続けたのは、この時点ではまだ読者に正体を渡すべきではないと判断したからです。誰なのかより、どう考えるのかを先に見せたい――そういう...
世界観

第25話 波形

前話の議論を、今回は実験で検証する話にしました。構文派の再現実験と共鳴派の詠唱実験を並列で描いて、それぞれの「成功」と「反応なし」の温度差を対比させています。どちらの実験も、感情を排して淡々と進む書き方を貫いていて、これは学院という場所の性...
世界観

第24話 構文と共鳴

今回は完全に学院の会議室だけで進む話です。キャラクターの感情ではなく、立場のぶつかり合いだけで緊張を作れるか、という実験のような回でした。 構文派と共鳴派という対立軸は、この作品の魔法体系(一般魔法とエーテル魔法)を、初めて理論として言語化...
世界観

第23話 風の噂

魔法学会編の1話目です。ここからは、舞台をポルタ=ルクスから一度離し、王都の学院側視点になります。生活魔法という、これまで月兎亭の中だけで完結していたものが、外の世界にどう見えるかを描きたくて始めた話です。 冒頭、学生たちに「わざわざ魔法で...
雑記

巻き込み事故からの劇的進化と命名『ぐる風』

魔石を組み込み、圧倒的な乾燥能力と冷却(熱気排出)性能を手に入れたメリア特製のサーキュレーター。しかし、剥き出しの回転翼は依然として「見た目が怖い」「危険」という課題を抱えていました。 第22話では、まさかの「巻き込み事故未遂」が発生! そ...
雑記

魔石駆動で進歩した「呪物」と異世界家電の歴史

前回、暗闇で怪しい音と青白い光を放ち「呪物」として近所の子どもを泣かせてしまったメリア特製の試作サーキュレーター。今回はついに安定した動力源である「魔石」を求めて魔道具屋へ! しかし、メリアのエンジニアとしてのこだわり(気化熱・熱対策)が発...
雑記

異世界で「サーキュレーター」を作ったら怪奇現象扱い!?

前回、秋雨の湿気で一向に乾かない洗濯物を前に「風の渦で循環を作る」という流体解析の結論に達したメリア。今回はついに、異世界初となる「扇風機(サーキュレーター)」のDIY試作へ着手します!しかし、出来上がったプロダクトは感謝されるどころか、周...