王都のアカデミーで「分類不能の異常な効率」として学術的な議論を巻き起こし、ギルドの
セラフィンをも唸らせているメリアの魔法。しかし、舞台が月兎亭に戻ると、そこには
相変わらずの「泥臭く愛おしい日常」が待っていた。
『ぐる風』で乾燥問題は解決したものの、その前段階にある「手洗い・手絞り」という重労働に
直面するリナとメリア。
朝からの重労働「これは修行やろ!」
水を吸って激重になった洗濯物と井戸水の冷たさに、朝から悲鳴を上げるリナ。
いちばん大変なのは「絞り」
腕をぷるぷる震わせながら限界まで力を込めるリナに、メリアが「一番大変なのは?」と
静かにヒアリング。
メリアの着眼点「水が動いてない」
「力ずくの絞りは一番効率が悪い」と見抜き、回転運動による水の排出(遠心力)を着想。
「怖いわ!」発動
メリアの閃いた顔を見たリナが、次なる大改修(脱水機開発)の気配を察知して叫ぶ。
朝の月兎亭の裏庭で、開店前の洗濯に勤しむリナ。井戸から汲み上げた冷たい水と、
水を吸ってズッシリと重くなった布に悪戦苦闘し、「看板娘やのになんで山籠りみたいなこと
してんねん!」と悲鳴を上げます。
『ぐる風』のおかげで干した後の乾燥は劇的に早くなったものの、洗って「ぎゅうううう」と
力任せに絞る工程は依然として過酷な手作業のまま。腕を震わせるリナの姿をじっと観察していた
メリアは、桶の中の水面を見つめながら「動いているのは布。水は落ちているだけ」と呟きます。
脳内の相棒れもんから「力ずくで絞るのは一番効率が悪い。回転運動に変換できれば……」と
アドバイスを受けたメリアは、頭の中で「遠心力による脱水機構」のイメージを静かに繋げて
いくのでした。
1.王都の「偉大なイノベーション」と月兎亭の「現実」のギャップ!王都のアカデミーでは
「最高峰の魔法理論を揺るがす謎の現象」として重鎮たちが頭を抱えているのに、当の現場では
「重い!かたい!手ぇ痺れる!」とバシャバシャ水を跳ね返しながらリナが格闘しています。
リナ:「昨日、ぐる風作って浮かれてたけどな。現実はこれや!」
どれだけ革新的な魔道具(サーキュレーター)が作られても、生活の現場にはまだまだ解消
されていない不便が山積み。この等身大の泥臭い生活感とリアリティこそが、第2章の最大の
魅力です。
2.エンジニア思考全開のメリアと「れもん」の思考プロセス疲れ果てるリナに対し、感情では
なく「課題抽出のためのヒアリング」を行うメリア。
リナの課題 :絞り(脱水)で体力を全部持っていかれる。
メリア&れもんの分析:人力で押す・揉む・ひねる動作はエネルギーのロスが大きい。水に
回転力を与えて追い出す(遠心力脱水)べき。
課題を観察し、物理法則と構造で解決しようとするメリアのエンジニア魂が今回も遺憾なく
発揮されています。
3.お約束の「怖いわ!」と次なる開発の予感洗濯が終わり、へたり込むリナの横で、桶の水面を
じっと見つめながら思考の海に潜るメリア。
その「閃いた時の顔」を目ざとく察知し、即座に「怖いわ!」とツッコミを入れるリナとの
関係性が見ものです。次は何を開発するのか?これからもご期待ください。
次回公開
8月22日21:00
大暴走の実験から奇跡の洗濯機誕生!?


