メリアが自身のステータスや世界の法則を確認する中で、急展開を迎えた今回。
そこで読者の心を鷲掴みにしたのは、圧倒的な権能を持つ存在……のはずが、
あまりにも人間味(それも労働者寄り)にあふれた神様、ノエリア様の存在でした。
衝撃の再登場
「デスマーチ明けの姿」メリアの記憶に残っていたノエリアの姿は、およそ神様らし
からぬものでした。目の下の濃い隈、乱れた白銀の髪、神衣の袖についたシミ……
「三ヶ月、眠れていない」という過酷な状況。メリアのために世界のシステム(思考
制御OS)のプログラムを必死に書き上げていた結果なのですが、その姿を見た
メリアの脳内評価は「……ちょっと、ブサ——」。神様に対してあまりにも率直すぎる
メリアの感想です。
「聞こえています」
――神域回線の罠しかし、メリアが「ブサ……」と言いかけた瞬間、空間に〈神域回線〉が
弾け、まさかのノエリア様本人がオンラインに!なんと、ステータス画面(OS)を
開いている間は、メリアの思考ログが神様にリアルタイムで筒抜けという仕様だったの
です(案内役のれもんはそれを知っていて黙っていました)。
腕を組み、据わった目で現れたノエリア様のセリフが、いじらしくもリアルで笑いを
誘います。
「神の顔をブサと言ったことについては、後で説明を求めます」
「神にも労働環境というものがあります。あなたのために働いていたんですけれど」
「まあ、いいですけど」
メリアのために徹夜(どころか3ヶ月不眠)で頑張ったのに、第一声で「ブサ」と
言われ、ちょっと拗ねつつも、最後には「壊さないように使ってください」と、自分が
書いたプログラムを渡すあたり、苦労人なクリエイター気質が滲み出ています。
去り際の「お母さん」のような優しさ
コミカルなやり取りのあと、通信を切る直前にノエリア様がメリアにかけた言葉は、
一転して温かいものでした。
「……メリア、ちゃんと食べていますか?」
メリアの思考エネルギー(TE)が43%まで減っているのを瞬時に見抜き、「今、
食べてください」と促す姿は、まるで遠くから娘を心配するお母さんのようでした。
神様という遠い存在が、一気に愛おしいキャラクターとして読者にインプットされた
瞬間ではなかったでしょうか?
次回公開
5月30日21:00
赤髪の少年戦士「レオン」


