夕暮れの帰り道は、不器用な「本音」へのカウントダウン

雑記

 第4話で、港のテラス席から水平線を眺めながら、ずっと胸の奥に仕舞い込んでいた
「帰ってこなかった新人冒険者」のトラウマをメリアに打ち明けたリシェル 。

 重い過去を共有し、お互いのカップが空になった時、ふたりの間には静かで心地よい
絆が生まれていました。しかし、第5話『帰り道』の歩行中、リシェルの胸の中には
「過去の告白」とはまた違う、別のドキドキが急上昇していたのです。

 それが、最終回(第6話)で明かされる「これからも、メリアって呼んでいいですか?」
という、名前呼びのミッションでした。

終わってほしくない時間と、募る焦り

 夕方4時を回り、ポルタ=ルクスがゆっくりとオレンジ色に染まっていく中、リシェルは
「少し歩きましょうか」とメリアを誘います。

 過去の傷を優しく受け止めてくれたメリアと、ギルドの受付嬢と冒険者という「境界線」を
越えて、一人の友人としてもっと近づきたい。

 けれど、歩を進めるごとに目的地である「月兎亭」が近づいてきてしまう。

「今日が終わってしまう、早く言わなきゃ…」というリシェルの密かな焦りが、夕暮れの街並みの
描写と重なって、なんとも切なく響いてきます。

「この時間が一番好き」に隠された本音

 オレンジ色の光が石畳に落ちる頃、リシェルが口にした「この時間が一番好きなんです」という
セリフ。これは単に夕景が綺麗だからというだけでなく、「朝から『デートではありません!』と
空回りし続けて、ようやくメリアの隣で自然に笑えるようになった、この愛おしい時間が終わって
ほしくない」という、彼女なりの恋慕……ゲフン、情愛の裏返しだったのではないでしょうか。

次回公開

5月20日21:00
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